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皮膚のできもの

形成外科|皮膚のできもの|淀屋橋・肥後橋近くの【くすもと形成外科クリニック】

皮膚のできもの

皮膚腫瘍(ひふのできもの)・皮下腫瘍(ひかのできもの)

皮膚や皮下には、多種多様の腫瘍ができます。

「皮膚腫瘍」とは、皮膚のできものとして広義には、血管系腫瘍(血管腫)・リンパ管系腫瘍(リンパ管腫)・アザ(母斑)・イボ(疣贅)・皮下腫瘍の脂肪腫・神経鞘腫など様々なものを含みます。

治療の主な目標は、

診断する

 視診ですぐに診断がつくときから、最終的に部分的組織生検あるいは全摘後の病理組織検査で、最終診断が得られますので、ご説明いたします。

できるだけ痛みを少なく治療すること

 切除術やレーザー照射の前に、表面麻酔や注射での局所浸潤麻酔を行います。

 術後も痛みが生じる可能性があるときには、鎮痛剤を処方します。

できるだけきれいに仕上げること

 適切な手術計画を立て、目立たない場所の切開や、きれいに仕上げる形成外科的縫合法を行い、抜糸後の術後瘢痕を制御する保存的治療を指導します。

 抜糸後もキズ跡が落ち着くまで一定間隔で経過観察いたします。

 

1.腫瘍の種別:

・良性・悪性

・充実性(腫瘍細胞で成り立っている)・嚢腫(のうしゅ;ふくろ物;液状物や粥様物を含んでいる)

・上皮性(上皮由来)・非上皮性

などの区別があります。

 

2.診察・検査

・視診

・ダーマスコーピー検査

・超音波エコー検査

・組織生検(組織検査)

・該当する血液検査 

MRI検査、CT検査(当クリニック特約の検査施設に依頼し、検査結果を得ることが可) など

 

ダーモカメラ

 

 

 

超音波エコー検査

例:皮下嚢腫(黄色の矢印)

3.治療

・軟膏治療

・薬物治療

・注射治療

・レーザー治療

・手術

 

ほくろのように見えても基底細胞がん(眼瞼や鼻など顔に多い)や悪性黒色腫(ほくろのガン)ということもあります。

長い間、皮膚潰瘍の経過を呈していても、有棘細胞がんであることもあります。

腫瘍によって検査法、治療法や治療経過が異なりますので、小さなできものでもどうぞご相談ください。

粉瘤(アテローム、表皮嚢腫)

全身の有毛部に好発する、大きさ数mm~数十cmの皮内腫瘍です。

表皮の細胞が真皮内に陥入して嚢腫を形成することで生じます。

内部に垢のような角質成分を伴うため、感染の温床となることがあります。

 

通常症状はありませんが、皮膚表面が平坦でも内部が硬く触れたり、腫瘍が増大することで皮膚が隆起して気が付くことがあります。

中心に黒点の開口部が見られることがあります。

二次感染が起こると腫れや赤み、痛みが生じます。

 

治療

二次感染が起こる前に、外科的に切除することがよいでしょう。

 

感染の初期段階には、抗生剤の外用・内服で治まることがあります。

 

嚢腫の内部に膿が溜まり、感染の勢いが強い段階になると、嚢腫の周囲に炎症細胞が波及して、腫脹を伴っています。そのため腫瘍を切除しても治癒が悪く、傷跡も大きくなります。

まずは緊急で穿刺吸引か皮膚切開を行い、その後はこまめに膿を排出させ、洗浄等の処置を行います。

創部が落ち着いてから、再感染予防のため嚢腫の切除を行います。