眼瞼下垂/逆さまつげ
〒541-0044
大阪府大阪市中央区伏見町4-3-1 スマートカーサ伏見町2F
WEB予約
24時間
受付中
お問い
合わせ
06-
4256-
0062
眼瞼下垂/逆さまつげ
まぶた(眼瞼)が、下がってきている状態をいいます。
大きく分けて、3つの原因があります。
ア)生まれつき(先天性)
イ)なんらかの病気
ウ)年齢が進むこと(加齢性)
実際には、ウ)の加齢性が原因であることが最も多く、ほとんどの方は年齢が進むと瞼が下がってきます。
イ)には、顔面神経麻痺や重症筋無力症などがあります。
まぶたが下がって困ることは、もちろん見づらくなることです。視野が狭くなるため、無意識に、あるいは意識して、眉(マユ)を上げて見ようとすることが多くなります。見かけをよくするために努力して眉を上げる場合もあります。これが持続することで、目の疲れや肩こり、頭痛を生じていることもあります。
また、眠そうに見られたり、年をとった顔つきになることがあります。
眼瞼下垂症と診断されれば、眼瞼下垂症手術が適応されます。
なんらかの病気が原因の場合は、その病気の状態が落ち着いていれば手術ができることがあります。病気によっては、担当の先生と相談して治療を進めます。
手術には、大きく3種類あります。
1)まぶたの皮膚が下がった場合に、皮膚(と眼輪筋)を切除する方法
ⅰ) 重瞼線のあたりで切除する方法
ii) 眉下で切除する方法
2) まぶたを挙げる腱膜を引き出して、短くして止める方法
3) まぶたの縁にある瞼板を、前額の筋肉の力で糸や自分の筋膜で引き上げる方法
診察時に、眼瞼の動きや高さなどを調べて、どの術式が適するかを考えます。二重や奥二重など仕上がりについても事前に目標を考えておくことになります。
術後1~2日目ごろ最も腫脹が強くなります。
術後7日目ごろに抜糸します。
その後も軽い腫れは1,2か月間続くことがあります。特に腱膜を扱う2)の術式の場合は腫れが長引くことが多いです。
切開して縫合した傷は完全には消えませんが、かなり目立たなくなります。
手術後は、眼の露出が増えることでドライアイが生じたり、悪化することがあります。点眼薬などで症状改善を図ります。
まつげが、何らかの原因で眼球に接触する状態を言います。
上まぶたにも下まぶたにも、また上下両方に生じることがあります。
一般に小児に見られる場合と、高齢者に見られることが多いですが、若年者や成人でもこの症状で困っておられる方もあります。
小児から若年者は、頬の脂肪が豊かであることや内側のひだが強いことから、まぶたが内向きになり、まつげが眼球に当たることが多いです。
年齢が進んだ方では、加齢によってまぶたを支える靭帯がゆるむこと、下まぶたの脂肪もゆるむことによって起こることが多いです。
まつげが眼球に当たることで、眼球の表面が傷つきます。それにより涙が出たり(流涙)や目が赤くなったり(充血)といった症状が出現します。まつげが角膜の中心部を傷つけることで視力低下が起こることもあります。
まつげを抜くことで対処しようとすると、新たに生えてきた短いまつげによって、接触による刺激がさらに強くなります。
治療法を決めるには、眼瞼(まぶた)の内反が、どこの部位に、どの程度、どの範囲で生じているか、その周囲の状態を診断することが重要です。
・上眼瞼では、重瞼手術を行うことで改善できる状態があります。
・上眼瞼の贅皮(ぜいひ)と呼ばれるひだが、目尻に皮膚を多く引きつっている状態によってまつげを押し下げている場合は、目尻切開をおこないます。
・下眼瞼では、皮膚と眼輪筋とを一定幅切除して、まつげの向きを外方に向けます。
・下眼瞼の内反がより強い場合は、下眼瞼にある支持組織である瞼板を引く靭帯をけん引してまつげを外方に向けます。
手術終了時に、手術した部位にテープを貼ります。
術後1日間は、その部位を押さえつけないようにしながら軽く冷やしていただきます。
手術の範囲によりますが、術後2日目ごろに最も腫れて、以後徐々に腫れは落ち着いていきます。
術後7日ごろに抜糸を行います。その後も、手術した部位はゴシゴシと擦らないように注意が必要です。
抜糸の時には、テープを外すことが可能になることがほとんどです。
目立つ部位で気になる場合や、下まぶたのしわ取りを一緒に行った場合は、1~3か月程度テープを貼っていただきます。